新着
年々増えている、婚活サービスを利用した結婚
過去20年で10倍に爆増したサービス利用者
リクルートブライダル総研の「婚活実態調査2020」に
よる大規模調査によると
ここ20年で大きな変化があります。
「実際に結婚した人」(2019年結婚)に占める婚活サービス利用者の割合が13.0%になったといわれています。
これは現代のわれわれには違和感のない数字なのですが20年前の2000年と比べるとなんと
10倍になっている…という変化です。
(2000年は1.4%でした)
婚活というキーワード、東日本大震災の影響
特に2013年以降の伸びは著しいのですが、これについては
「リーマンショックや2011年の東日本大震災を経て、結婚そのものへの活動意識が高まった」
「『婚活』という言葉が定着してきて、こうした活動に対する恥ずかしさや抵抗が減ってきた」
「失敗しない結婚」のために相手に求める条件が表面化、多様化してきたのでこれにこたえる必要ができた」
などということが理由として考えられますよね。
特に「婚活をする」という言葉が確立し、恥ずかしさがなくなったというのは大きいと思います。
例えば適齢期の女性が
「お見合いしなきゃ」というと何か恥ずかしい(結婚に執着しているとか
恋愛ができないからお見合いしかないんだと誤解されてしまう)というのはあると思います。
それに対して「婚活しなきゃ」というのであれば表現もカジュアルで話しやすいですよね!
婚活サービス利用者が、結婚する確率とは
婚活サービスが伸びてきた一因として、他の手段よりも統計的に
そのまま結婚できる可能性が高いというデータが出ていることも関係はありそうです。
婚活サービス利用者のうち42.8%が同じ婚活サービスを通じて結婚に至っているというデータがあります。
言い方を変えると婚活サービスは利用すれば、4割以上は「ほかの手段に頼ることなく」
結婚できているということになります。
この数字は友人に紹介を依頼した場合そのまま紹介した相手と結婚に至る確率の26.7%、
同じく合コン利用者が合コンを通じて結婚する確率8.7%と比較するとかなりいい数字ですね。
婚活サービスがほかの手段と比べた場合結婚に至る確率が高く、とても効率のいい方法だと言えます。
理由としてはいろいろありますが、友人の紹介や合コンなどと比べると「結婚」
という目的が一致していることがバースになる出会いなので、当たり前ですが
結婚に最も近い出会い方だと言えますね。
かつては「友人の紹介」が最多
自由恋愛全盛期の90年代から今世紀初めにかけては結婚相手との出会いについて
アンケートを取ると「友人の紹介」というのがほぼ最多でした。
友人の紹介にもメリットはあり、それは「紹介なので安心」
「この人にはこの人を紹介したらうまくいきそうだな」と
「第三者の目で」考えてくれる人がいる、という点にありますよね。
しかし友人の紹介と言っても「あーあ、どこかにいい人いないかな。誰か紹介してよ」
と気軽に声をかけられる友人がどれほどいるか…?という問題もあると思います。
相手を信頼してそこまで本音でぶっちゃけられる友人がいる人というのは、
とても恵まれていると思います。
そして友人の紹介に限らず「自由恋愛」というものは
初動で大きな勇気、行動力が必要とされます。
婚活サービスなどほぼない時代では「ナンパ」が最盛期だったのですが、
最近は見知らぬ女性に声をかけること自体がリスクと認知されるようになり、
また、アプリの台頭によって、わざわざ自尊心を傷つけられるナンパをする人は
随分減ってきたように感じます。それこそ勇気をもって
自分で誘ってみるといった
「行動の敷居の高い、自己責任社会」が自由恋愛の世界です。
お見合い結婚を古いと避けて自由恋愛を目指したのはいいものの、
気恥ずかしさを乗り越えて相性のいい相手に
たどり着くエネルギーを割くのは、
若者にとって年々難しくなってきているのがあると思います。
そうした背景から広い意味での「自由恋愛」でありながらも、
比較的恥ずかしくなくまた効率的に出会うことのできる
サービスが求められるようになりました。
それが一時期はやった「出会い系サイト」ブームになり、さらに昨今の
「婚活サービスブーム」につながっているのだと思います。