新着
結婚しない人はどのくらいいる?
内閣府から発表された「令和4年版 少子化社会対策白書」によると、日本での1970年〜2020年(5年ごと)の50歳時の未婚率(生涯未婚率)は以下の通りです。
男性 | 女性 | |
1970年 | 1.7% | 3.3% |
1975年 | 2.1% | 4.3% |
1980年 | 2.6% | 4.5% |
1985年 | 3.9% | 4.3% |
1990年 | 5.6% | 4.3% |
1995年 | 9.0% | 5.1% |
2000年 | 12.6% | 5.8% |
2005年 | 16.0% | 7.3% |
2010年 | 20.1% | 10.6% |
2015年 | 24.8% | 14.9% |
2020年 | 28.3% | 17.8% |
出典:内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書/婚姻・出産の状況」
1970年の50歳時の未婚率は男女ともに割合が少ないですが、その後男性の割合は年々上昇しています。
女性は1990年までは大きな変動はありませんが、以降から上昇を続けています。
2020年は男性28.3%・女性17.8%となり、男女ともに結婚しない人が増えていることがわかりますね。
男女別|結婚したくない理由は?
ここでは、独身男性・女性別の結婚したくない理由を紹介します。
男女共通|自分の時間が減る
結婚するとほとんどの時間を家族と過ごすようになり、一人の時間が減ってしまうというのは想像に容易いでしょう。
しかし気楽な独身生活を謳歌している男性・女性の場合、家族との生活がストレスになりそうだと感じる人も多くいます。
また、家庭よりも仕事や趣味を優先したいという理由から、結婚したくないと考える男女もいます。
男性|経済力に不安がある
男性が結婚したくない理由には、収入が少なくて経済力に不安があることがあります。
結婚したくても自分一人で生活するのが精一杯で、家族を養う余裕がないという状況なのかもしれません。
また、派遣社員やアルバイトなど非正規社員として働く男性が増えており、収入や雇用の安定が得られていないことから結婚を避けるケースもあります。
男性|家族を守る自信がない
結婚して夫婦になると相手に対する責任が重くなり、子供ができたときは養い育てていく責任も伴います。
男性は一家の大黒柱として家族を支えるものという風潮もあり、家庭を持つことにプレッシャーを感じている男性は少なくありません。
そのため、「家族を守る自信がない」という理由で結婚に対するモチベーションが低い男性もいます。
女性|結婚に対して良い印象がない
女性は家事や子育ての負担が大きく、協力してくれない夫に悩む人が多くいます。
また、自分よりも家族の予定が優先されて、行動が制限されることも少なくありません。
「仕事と家庭の両立で毎日忙しすぎる」「結婚してから気軽に友達に会えなくなった」など、結婚生活の悩みを聞くうちに良い印象がなくなってしまう女性もいます。
女性|人間関係が気がかり
女性にとって結婚後の義両親や親戚との人間関係が気がかりになることもあります。
「嫌味を言われる」「子育てのことに首を突っ込んでくる」など嫁姑問題を経験している女性は多く、親戚付き合いが妻のストレスになることもあります。
将来的に義両親との同居が必要となったときのことを考えて、結婚したくないと思ってしまう人もいるでしょう。
結婚しないことのメリット
ここでは、結婚しないことのメリットを3つ紹介します。
お金や時間を自由に使える
結婚するとお小遣い制になって使えるお金が減ったり、自分の時間がなくなったりすることがあります。
独身者は自分自身でお金の使い方を決めることができ、自由に行動できるのが大きなメリットです。
家族に気を遣わずに自分の好きなようにできるので、趣味や旅行も楽しみやすいでしょう。
家事の負担が少ない
結婚して一緒に生活する人が増えれば家事の負担が多くなり、結婚相手と家事の分担ができていない状態だと自分の時間が減ってしまいます。
「仕事や趣味に時間を使いたい」「家事をするのが苦手」という人は、なるべく家事をする時間を少なくしたいと思うもの。
そのため、結婚後の家事の負担を考えると、独身の方がメリットが大きいといえるでしょう。
引っ越しや転職も自分の意志で決められる
結婚していると家族のことを考えて環境を変えられないケースもありますが、独身であれば引越しや転職も自分の意思で決められます。
また、家族がいるとライフプランを立てるときに意見が食い違って、自分の希望通りにいかないこともないとはいえません。
独身者は自由に計画を立てられるので、「会社を辞めて起業したい」「海外に移住したい」など思い切った行動も取りやすいです。
結婚しないことのデメリット
ここでは、結婚しないことのデメリットを3つ紹介します。
法的控除が適用されない
結婚しないと配偶者控除や医療費控除といった法的控除が適用されず、税金面でのメリットが得られません。
また、自治体から新婚世帯向けの家賃補助を受け取れたり、会社から家族手当を支給してもらえたりすることもあります。
このようなお金の制度を利用できないのは、結婚しないことのデメリットのひとつです。
もしものときに頼れる人がいない
独身だと病気や怪我をしたときなど、もしものときに頼れる人がいないというデメリットもあります。
結婚していれば家族で助け合うことができますが、一人で暮らしていると自分だけで乗り越えなければいけません。
年齢を重ねて不調が起きやすくなったときや老後を迎えたときに、「結婚しておけば良かった」と後悔する可能性があります。
経済的に厳しくなる場合がある
共働き夫婦であれば、片方が働けなくなったときに収入がなくなることはありません。
しかし、独身者が失業したときは経済的に厳しくなり、生活が困窮する場合があります。
また、結婚して共働きなら家賃や生活費の負担を抑えられ、収入が増えることで老後資金も貯めやすくなります。
経済的に支え合える人がいないのは、結婚しないことのデメリットといえるでしょう。
結婚しない人の特徴は?
独身男女には、自ら独身を選ぶ人もいれば、結婚したくてもできない人もいます。
それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
自ら独身を選ぶ人の特徴
自ら独身を選ぶ人の特徴には、以下のようなものがあります。
- 仕事やプライベートが充実している
- お金や時間は自分のために使いたいと思っている
- 経済的に余裕があるので老後の心配はいらない
- 子供はいらないと考えている
- 頼れる友人やパートナーがいる
自ら独身を選ぶ人は精神的・経済的に余裕があり、独身生活に満足している傾向があります。
交友関係が広かったり一緒に生活しているパートナーがいたりすると、わざわざ結婚しなくてもいいと考える人も多いようですね。
結婚したくてもできない人の特徴
結婚したくてもできない人の特徴は、以下のようなものがあります。
- 結婚相手への理想が高い
- 異性とコミュニケーションを図るのが苦手
- 恋愛よりも友人との時間を優先している
- 仕事が忙しすぎる
- 結婚に対して受け身になりすぎている
結婚したくてもできない人は、仕事や友人との時間が多くて出会いが少なかったり、異性とのコミュニケーションや恋愛のアプローチがうまくできなかったりする傾向があります。
また結婚相手に求める条件が多すぎたり厳しすぎたりしても、理想の人に出会える可能性は低くなってしまうでしょう。
結婚したくてもできないときは、マッチングアプリや結婚相談所、婚活パーティーといった婚活サービスを使うと出会いを見つけやすくなります。
「本気で結婚したい」という人は、積極的に活用してみるのもおすすめですよ。
結婚は人生の大事な選択のひとつ。結婚しないのもするのも全ては自分次第!
独身者は自由度が高く、自分らしい生活ができるメリットがあります。
しかし、きちんと考えずに結婚しない道を選ぶと、独身ならではの苦労や心細さを感じて後悔する可能性もあります。
結婚は人生の大事な選択のひとつなので、メリット・デメリットをよく考えて将来を見据えることが大切といえるでしょう。
今回紹介した情報を参考にして、充実した人生を過ごせるベストな選択をしてくださいね!
- 結婚しない人の割合は年々増加傾向にあり、2020年では男性28.3%・女性17.8%という調査結果が出ている
- 結婚したくない理由には、【男女共通】自分の時間が減る・【男性】経済力に不安がある・【女性】人間関係が気がかりなど
- 結婚しないことのメリットは、お金や時間を自由に使える・家事の負担が少ないなど
- 結婚しないことのデメリットは、法的控除が適用されない・頼れる人がいないなど
- 結婚しない人には、今の生活に満足している・変えたくないといった理由で自ら独身を選ぶ人と、出会いが少ない・コミュニケーションが苦手といった理由で結婚したくてもできない人がいる